ある部屋の蓄熱暖房器(暖房機)がここ数年で徐々に蓄熱されなくなってきたので、新しいヒーターと交換ではなく、使用頻度の少ない部屋から移植して復活させました。
暖房機は自宅を1997年築時に取り付けた、深夜電力でレンガに蓄熱するタイプ、スティーベルエルトロン(STIEBEL ELTRON ドイツ製)ETS-208SJで、東京電機インターナショナルが輸入した製品です。
自宅全体で同型が3台、大きさの異なる同シリーズが他に2台、他メーカーのものが1台、合計6台の蓄熱暖房器があります。
問題の暖房機は2階にあり、症状は通電時間中は蓄熱ランプが点灯し実際にも通電され温かくはなりますが、蓄熱量を最大にして朝まで蓄熱しても触った感じ熱々にはなりません。
ファンを回そうものならすぐに冷たくなってしまします。
ん~、ということは、大部分の熱線が切れてるのか?と思いました。
同型・同シリーズの他の暖房器は異常なし、同型は2階にも他に1台ありますが設置の向きが違っています。
もしかすると、2018年(平成30年)9月6日の北海道胆振東部地震で、特定方向の揺れに合致する蓄熱レンガにズレが生じ、内部の熱線に無理な力が加わったまましばらく通電したため断線した可能性があるかなと思いました。
問題の暖房器の内部を見てみます。
吹き出し口を外したところです。
前面パネルを外します。内側には断熱マットが付いています。
断熱版も外します。
これは脆い材料でできてるので砕かないように慎重に扱います。
レンガが見えました。
ヒーターの抵抗を測ってみると、何と6本中5本が断線してるのが判明。
どうりで蓄熱されないわけです。
上の写真は生きてるヒーターの抵抗値です。
レンガを外していきます。やたら重くて、一般的な赤レンガよりも比重が大きい材料でできてるようです。
レンガには空気穴があり、それが上下に貫通して一番上で折り返すようになっているので、元通りに組み立てられるよう注意が必要です。
順次レンガを取り除きヒーターを確認しますが、目視では無理な力が加わって熱線が焼き切れたようには見えません。
配線を抜き差しするに際し、念のため目印を付けておきます。
配線は一見複雑に見えますが、一定の規則性があり間違えないだろうとは思います。
ほとんど使わなくなった別の暖房器のヒーターの抵抗を測ると全部生きてるので、そこから3本移植することにします。
つまり移植先は4/6に、移植元は3/6になります。
写真は移植元からヒーターを3本抜いたところです。
移植元は3段で各1本、千鳥になるように残しました。
右3本が切れてるヒーター、左3本が生きてるヒーターです。
写真ではわかりにくいですが、切れてるのは若干黒く焼けてます。
今回は直接関係ありませんでしたが、ついでに吸気口のホコリもクリーニングしておきます。
切れてるヒーターも、意味はないですが捨てずにレンガに埋め込み、配線も元通り接続しました。
何となく配線がブラブラしてショートでもしたら困るので。
ヒーターの左先端を少し持ち上げながら、右側のレンガを先に左側から入れて右側にスライドさせる要領です。
レンガを奥と右側に密着させながら順次積み上げていきます。
結果、冬でも部屋が暖かくなるまで蓄熱できることが確認でき、これでしばらくは使えそうです。
ただ、説明書には配線をいじるときには電気工事の資格が必要と記載され、自己責任で行うことになります。
コメント
久し振りにお邪魔したら、どちらかというとクルマイジリの方でご苦労されてるみたいですね^^;
家の方もそれなりに?(笑)
蓄熱暖房についてのこの記事、自分には未知の世界なので、とても興味深く拝見させてもらいました。
こんな構造になってたんだね。
さすがだね~!脱帽です。
でも使えるところからちょっと拝借、っていう手法、僕も好きです(笑)
コメントありがとうございます。お察しのとおり、中古不人気車を追い求め輸入車に行き着いた結末が、現実のものになっています(笑)。
蓄熱暖房器については、東日本大震災以降全ての原発が止められて、特にオール電化の電気代が爆上がりの中、更新する気には全くなれず、残った資源でやりくりしか選択肢がありません。
すごく得だと言われて、大枚はたいて設備導入させておいて、こんなに梯子外すなんて、電力会社も所詮そんなもんですね。
そもそもですが、1000年に1回の地震が起こったからビビって、40~50年しか運転しない発電所を全国いっせいに止めるとか、頭おかしいです。
今回の地震が起こる前から500~1000年間隔で大きな地震が繰り返されていたことは事実です。
まあ、民主党時代の政府としての決断を、与党が変わっても急には言い方を変えられない事情もあるでしょうけど。
「安全」という言葉一つで、どのくらいの安全とそれの代償としてのコストが説明されないまま、みんなごまかされてる。
洪水被害では、生起確率と想定被害額でどこまでの対策を許されるかを世の中に説明して理解を得て税金を使いますが、原発だって同じはず。
僅かに危険だという理由で即止めて、かなりの税金も投入、そのうえユーザーから契約時の前提を大幅に超えた電気料金を徴収してもいいってことには、ならないはずです。
許認可した国も、途中で運転止めろと言うなら、電力会社に責任を押し付ける前に賠償責任を負うべきでは?
そもそも、そんなに地震を心配してますが、日本海側でもそんな地震は起こるんですか? 余震が収まったら日本中の発電所を東北に集中するのが500~1000年先まで一番安全ではないですか?
西日本の原発は運転を再開してますが東日本はなぜ再開しませんか? 東日本の委員会の先生方は大丈夫ですか? コストやB/Cは考えてますか? 少しでも安全でない可能性があるからNOって言ってますか?
電力会社は先生方の言いなりでいいんですか?
ほんと、早く再稼働して値下げに踏み切って欲しいです。
発電していても停止していてもリスクは変わらないのに…
そもそも泊村周辺に反対派なんて如何ほどいらっしゃるのか? ┐(´-`)┌
反対を声高に訴える市民なんちゃらさんの連中に現住所を聞いてみたいわ(笑)
電気料金。
我が家の1月分の電気料金は7.2万円で、一昨年とほぼ同じ。
(昨年は太陽光パネルの施工会社の大チョンボで、電力プランが切り替わっておらず逆に高くなっていたので論外!)
明細を見てみると、21年1月は使用量が3850kW、23年1月が2100kWで、およそ55%まで電力使用量は節約しています。
電気ボイラー+ホットタイム22ロング、HP式温水暖房機+eタイム3プラスっていう暖房機器と電力プランの違いはあるにしても、何が違うのかと明細を見比べてみると、燃料費調整額に大きな開きが….
21年1月が-0.5万円で、23年1月が2.0万円、その差2.5万円の上昇。
12月の上限撤廃が直撃ですね(怒)
時間帯別電力プランに変更となった今冬は、これまでの「セントラルヒーティングは24時間付けっ放しがセオリー」に反して、深夜帯(14円/kWh)よりも電力単価が2.1倍から2.8倍になる朝晩(30円)と昼間(特に昼間40円/kWh)は暖房を切る、という方針を採っています。
最低でも40円の時間帯は暖房入れずに頑張っています。
我慢できずに1日中入れっぱなしだった日も数日ありますが…
冬のソーラー発電は微々たるものだから、一生懸命屋根を除雪しても売電は数十円/月にしかならないし、自家消費による節約分も2千円/月くらいにしかならないけど、夏場にしっかり働いて貰ってるので、設置して良かったとは思っています。
値上げ値上げでイニシャルコストの償却がずれ込むばかりなんだろうけどね(笑)
本当に泊も他もですが困ったものです。
いったい誰が止める権利を持ってるんでしょうか。
国の許認可も得てユーザーもたくさんいる施設を。
東北で1000年に1度の地震が起こったって、そんなの既知の繰り返しだし、少なくとも泊には関係ないはず。
40年しか使わない施設(最近は多少延ばす議論もされてますが)を、1000年に一度の地震でビビって全国止める必要ない!
今回の地震でにわかに原発止めたい人が増えたんだったら、少なくとも今認可してる施設は使い切ってから、次はどうします?ってちゃんと議論して、世論の合意取ってからでないと!国の認可ってそもそも何でしょうってこと。
投資したものが無駄になるし、止めてる間の維持管理費含めユーザーが単に割り勘払ってるだけ。後出しジャンケンもいい加減にしないと!
過去からの繰り返し意識しない人は、これから100年もしないうちに2011年の地震なんてすぐに忘れる。
電気料金。
うちも1月分は7.5万円でした。コタツや電熱ベスト導入で消費電力は節約しましたが、昨年同月より1万円アップです。
来シーズン電気代は一般家庭35%アップ、オール電化は更なるアップ率だと思います。
うちでは今シーズン灯油への転換を提案しましたが、却下され…。
来シーズンに向けて再提案していきます。