2025年3月~コンセント増設

家メンテ
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1997年、28年前に自宅建築にあたりコンセントの位置をよく検討したはずでした。
ところが、実際に暮らしてみると、ダメダメな検討だったと入居直後から思い知らされます。
さらに、生活様式や気候の変化・自分達の加齢も加わり、当初予定になかった機器類が増え、コンセントから機器まで延々とモール配線することが多くなりました。
リフォームの時期を迎え、壁紙を張り替えるタイミングに先立ち、コンセントの増設を決意しました。
注)私は所有しておりませんが、以降の作業は電気の資格が必要です。

作業にあたり、新興マルチツールAMT-280と、EZARC超硬カーバイド金属木材切断対応替刃を新たに購入しました。
マルチツールはコンセント増設には必需品だと思います。
実質5千円弱の工具ですが、コンセント増設以外でも大活躍しました。
なお、この工具を買う前に、ディスクグラインダーに取り付けるアタッチメントを購入してみましたが、手持ち2台のグラインダーともに、なかなかサイズがシビアで断念。
耐久性の点でも懸念を感じるもので、これに関しては専用工具が必須かと思いました。

トイレの電気暖房機

上の写真は作業開始後ですが、既存のコンセントから電気暖房機まで長々と配線する必要があり、見栄えも悪く掃除の対象も増えました。
赤丸付近ににコンセントがあれば便利です。
最寄りの既存コンセントから電源を延長する「渡り配線」により、コンセントを増設することにしました。

自宅はミサワホーム製で、パネル構造が特徴です。
一般的な柱の代わりに、壁面自体で強度を保つため、全ての壁の屋内・屋外両面に5mm厚の合板が貼られています。
壁単位・断熱材組み込み済みで工場製作され、現場ではほぼ接着剤によりパタパタと組み立て、気密性と強度を得る工法です。
品質の点でも、構造的な剛性の点でも満足していますが、コンセント増設にあたっては、この5mm厚の合板が支障となります。
柱構造であれば表面から、壁紙クロス、石膏ボード、その下はグラスウールとなりますが、ミサワホームでは石膏ボードの下に5mm厚の合板が立ちはだかります。

壁には縦横所々リブ材が組み込まれており、開削して電線を通す必要があります。
上の写真は配線を通したところで、奥側から、配線を通すためのリブ材の切込み、その周囲で5mm厚の合板を開削、石膏ボードを開削、壁紙クロスを剥がす順に範囲を広げる必要があります。
今回はトイレ内壁紙張替え予定につき、壁紙は適当に大きく剥がしています。

電線の通路が確保できたら電線を通していきます。

石膏ボードを元の位置に戻します。

クロスを貼り直して完了ですが、クロス貼り替え予定だったので適当です。
希望の位置にコンセントを増設できました。

洗面所周辺の壁掛扇風機など

上の写真は洗面所ドア直上で、壁掛扇風機用に赤丸付近にコンセントが欲しいところでした。
写真は壁掛扇風機を一旦取り外したところですが、跡が残っている位置に今後も壁掛扇風機を付けます。
これまで、最寄りのコンセントから延々とモール配線で取り回していました。
扇風機自体は28年経過につき更新します。

上の写真は洗面所の壁掛扇風機の真裏側にあたり、キッチンに向けた同じく壁掛扇風機です。
(羽根が汚くお見苦しいところお詫び申し上げます)
こちらにも赤丸付近にコンセントがあれば、長々のモール配線を撤去でき、すっきりできます。

これらの壁掛扇風機用コンセントの電源としては、洗面台裏のコンセントが最寄りとなります。

洗面台の三面鏡を取り外した状況です。

電線を通すための作業を順次繰り返していきます。
壁紙剥がし、石膏ボート開削、5mm厚の合板開削、リブ材に電線通しの溝開削です。
周辺は石膏と木材の粉だらけになります。

目的の位置までどんどん開削していきます。
壁紙を剥がさず四角い穴を開けた場所が、コンセントを増設する位置です。

洗面所の真裏、キッチン側にもコンセントの穴を開けます。

次に配線を通していきます。
配線にはVVFケーブル1.6mm 2芯を使いました。
一般的に1,500wまでOKだと思います。

さらに、洗面台の右手側物入にも配線を通し、コードレス掃除機充電器用のコンセントも増設します。

洗面台用の電源から、洗面台左手方向に扇風機2台、右手方向に掃除機充電用を配線した後、4芯分岐電線コネクターで接続しました。
かなりタコ足配線に見えますが、消費電力が少ない機器なので問題ないでしょう。

配線が終わったら石膏ボードを戻します。

壁紙クロスを貼り直して完成です。
洗面所もクロス貼り替え予定なので適当です。

エアコン用

居間に接する6畳部屋にエアコンを新設するにあたり、コンセントを増設します。
上の写真右下の既存のコンセントから、写真左上の新設位置まで配線を延長します。

他と同様、石膏ボードを戻し、クロスを貼り直します。
この部屋は、クロス貼り替えの予定がないため、木工用ボンドを水で半分ぐらいに薄めたもので慎重に再糊付けしました。

まとめ

上の写真はそれぞれの完成後の様子です。
左上のカットは、トイレ内、クロス貼り替え後の状態です。
右上はエアコン用、クロス貼り替えなしです。
左下は洗面室、クロス貼り替え後です。
右下はキッチン、クロス貼り替えなしです。
キッチン側は、配線を通す開削はなく、コンセント箇所の穴あけだったので、クロス開削跡はありません。
扇風機のコードは、延々とモール配線したときのままなので、後で適切な長さに調整します。

以上、たった5個所のコンセント増設でしたが、配線がすっきりし、大量の配線モールも廃棄でき、長年の懸案が片付きました。

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