アルミサッシの不具合です。
2Fバルコニーへの出入口でもある片開き窓、縦長でだいたい0.6×1.8mの、ハンドルレバーを回したとき窓枠を気密ゴムに圧着させるためのローラーの軸が折れました。
折れたのは、上中下3本のローラーのうち下側の軸です。
ふとしたときに隙間風を感じ、窓の閉まりが悪く、ローラーが無くなってることに気づきました。
写真↑は上側の正常なローラーです。
先端2mm程に黒く擦れ跡が付いており、ローラー受け金具に先端が引っかかってることがわかります。
写真↑は壁側に付いているローラー受け金具です。
窓を閉めるときにハンドルレバーを回すと、ローラーが下から上に動き、この受け金具に噛みこむことで、窓枠が気密ゴムに押し付けられるようになっています。
次に中間のローラーです。
ん?、これには全く擦れ跡がありません。
試しにクリアランスを確認すると、ローラーは受け金具に届いていません。
つまり、この中間のローラーは、1997年築から一度も機能してなかったということです(涙)。
そして、今回折れた下側のローラー軸です。
写真はスライドレールを抜いて撮影したものです。
折れた軸とローラーです。
軸の径は7mm、先端が径8mmとなっており、ローラーの内径もこれに合わせ段差が付いています。
一見、マイナスドライバーで締めるかのように見えますが、ねじ止めでなく、裏側でリベットのように軸を潰して止めているものです。
材質はアルミと思われます。
強い力で押し付けられ、しかも長時間力がかかりっぱなしなので、やっぱりアルミでは弱いかなと。
さて、このままでは冬を乗り切るのは無理なので、修理のためサッシ業者を呼ぼうかとも思いましたが、多分一度来て不具合を確認するだけでも5千円、そして軸単体の交換は無理なので、もし23年前のスライドレールとローラー3個が一体の交換部品があったとしても1万円はするかと。さらに交換工賃が5千円で、最低でも2万円にはなるかと。
しかし、23年前の交換部品が無いとなれば、窓ごと交換できっと10万円コース(汗)。
しかも、外壁いじったりとかコーキング、室内のクロス張替えも必要になるはず。
どっちにしても勘弁してほしい。
そこで思いついたのは、軸の代用としてφ6mmステンレスボルトの先端を削り、ローラーがハマるようにしようかと。
頭の厚みがあった方がいいかと思ったので、頭の大きなネジを買ってみましたが、ステンレスを削るのは大変なので普通のナベ頭でもいいと思います。
さらに、6角レンチの頭の方が一段と小径なので、もっといいかも知れません。
ローラーの内径寸法に合わせると、頭の径8mm、厚さが5mmあれば良いです。
こんなバイスプライヤーで、ネジ山を傷つけないよう、チラシを小さく畳んでがっちりと挟み、グラインダーで頭を削りました。
加工後のネジ頭です。ローラーもちゃんとハマっています。
受け金具に届いていなかった中間のローラーも、軸を伸ばす方式にするかもと思い、練習兼ねて2本加工してみました。
スライドレールに、下側のローラーを取り付けてみました。
2つのナットで両締めして軸を固定しています。
ナットの厚み5mm分、ローラーが前に出るようになります。
これで、もともとの擦れ跡では2mmほどローラー受けと接触していたのが、約7mmの接触幅になるかと思います。
次に、中間のローラーは、軸を延ばすのではなく、ローラー受けを前出しにしてみました。
何かのスペーサーを挟めばいいだけですが、たまたまφ6mmのナットが取付の溝にジャストフィットしたので、ネジを長いのに交換してナットをスペーサー代わりに挟みました。
これで、ローラー受けがナットの厚み5mm前に出ることになります。
前出し前のローラー受け金具は窓枠にぴったりでした。
スペーサーを挟むことで、約5mm前出しになりました。
これらの結果、下側のローラーは軸を再生、ローラーを5mm前出し、中間のローラーは、スペーサー(ナット)を挟んでローラー受けを5mm前出し、最終的には上中下のローラー全てが機能、窓枠が気密ゴムに圧着できるようになりました。
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