うちの排水系統は、床下3箇所から基礎を抜け、外の集水管に接続されています。
台所が北東側から、風呂・洗面所が北西側から、トイレが西側から、それぞれ基礎の穴を抜けて排水幹管に接続されています。
昨年春、「排水管を応急修理」に載せたとおり、西側の配水管が破断して応急的に手当したところでした。
今回は、北西側の風呂・洗面所の配水管が、床下で破断したため、これを機に3箇所とも沈下に対応できるようにしました。
周辺の地盤は泥炭性軟弱地盤であり、少しずつですが長期にわたって沈下が続きます。
このとき、基礎の外側にある集水管なども一緒に下がり、排水管が下に引っ張られますが、家の基礎は杭で支持されているので下がりません。
したがって、管は変形の限界を迎えたときに、床下または外のどちらかで破断することとなります。
今回の北西側の場合、床下で破断しましたが、前回の西側は基礎の外側で破断しています。
北西側が破断したときは真冬で、外は雪の量がすご過ぎて何もできなかったため、早強モルタルで臨時処置して、雪融けを待って屋外で沈下対策をすることとしたものです。
春になって外側を掘ってみたところです。
沈下に対応するため、このようなフレキシブル管を途中に入れることとしました。
フレキシブル管を接続するため、90°曲がりのエルボをうまく外したいと思いましたが…、心配していたとおり強固に接着されています。とうとううまく剥がせず割れてしまいました。
仕方なく、モルタルで固めることとしました。
ずれないように仮止めをして、
使い古した焼き肉の網(油はあまり付着していない)を巻き、
フレキシブル管保護のプチプチも巻いて、
段ボールで型枠を作ります。
家の周りに敷いてある砕石を洗って骨材として、モルタルを節約しました。
コンクリートを練って、
固めました。
フレキシブル管に直接荷重がかからないようにするため、余っている木材をクレオソート漬けにしたものを、杭の様に打ち込み、鳥居型にした上に、
板を敷いて埋め戻しました。
次は北東側に着手です。
管径が少し細く、曲がってはいましたが、まだ破断してはいません。3箇所の配水管のうち、破断していないのはここだけです。
ここもフレキシブル管で沈下に対応できるようにします。
フレキシブル管が長かったため、基礎の床下側で既設管と接続しました。
ちなみに既設管の内側の油の付着具合はこんな感じです。台所の排水なので、油の付着が気になっていましたが、築13年でこのくらいの付着量です。詰まるまでにはまだ余裕がありそうです。
一応、基礎を通り抜ける部分や、
土に埋まる部分は保護材を巻いて保護します。
ここも、杭を打って鳥居型にして、
板を敷いて、
次は西側のトイレの排水です。
ここは以前「排水管を応急修理」で書いたように、基礎の外側の縦パイプが破断し、応急的にコンクリートで巻いたところです。
従来の排水管にはフレキシブル管をうまく繋ぐことが難しかったため、新たな排水管の経路を設けてみました。
集水管に斜め45°に
落として流すようにしました。
現場合わせなのでちょっとギザギザしています(笑)。
でも、コーキングでこのとおり密閉させました。
従来の配管には蓋をして、
他の排水処理と同様、保護のプチプチを巻き、杭を打ち、鳥居状にして、
板を敷いて、
埋め戻しました。
軟弱地盤上の住宅はうちだけではないはずです。他の家はどう対応してるのだろうか?
住宅メーカーも、この地盤ならこうなるのは初めからわかっているのだから、あらかじめ対策をしてくれるべきではないだろうか?
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