2021年12月フロント右側ショックがオイル漏れで急遽交換、フロント左側も寿命だと考え一冬超えてから2022年5月に交換、そして、リアも寿命が近づいてるだろうということで、冬が近づく前のこの時期に交換に踏み切りました。
車は 2010年 BMW X1 xDrive25i ABA-VL25 E84 です。
各部の名称等は「RealOEM.com:BMW」を参考に書いています。
フロント同様、今回もMEYLE製ショックをUKの「spareto」に注文しました。
上の写真は到着した部品のシールで、純正品番33526793714、MEYLE品番3267250027、よくわかりませんがTradeNumbersがMSA0684でした。
1本約36ユーロ×左右、付加価値税20%+送料で約54ユーロ、合計約126ユーロ、18,000円弱でした。円安が進行中でしたが、心配してたほど高額にならず一安心です。
8/28にポチって、8/30エストニアから発送、途中ポーランドを経由し、8/31ドイツから空輸、9/1成田着、9/2に札幌の自宅に配達されるという、今回も驚愕のスピードでした。
ロシア侵攻後、東欧からの発送は遅延を予想してましたが、ほとんど影響ないようです。
9/3交換作業に取り掛かります。まずは内装剥がしからです。
トランクルームの床板、物入れのパネルを取り除きます。
トランクルームシルカバーなるものを外します。
カラー付スクリューT25を左右2本(黄丸印)、T40で留まってるフックを左右2本(赤丸印)外します。
中央のストライカーロックカバー(緑矢印)は、爪の差し位置から前側に倒すようにすると外せますが、わざわざ単体で外さなくても、シルカバーと一体のままで外れてくるかも知れません。
シルカバーは金属のクリップ4か所(黄矢印)で嵌っており、後ろ側がトランクリッドシーリングの下に差し込まれてるので、前側を持ち上げ後ろ側に倒すようにすると、バキッと派手な音とともに外れます。
左側の内装パネルを外します。
黄矢印の、トリムカバ-、バックレストマウントカバーを、指で挟んで外します。格納トレイは引き上げて外します。フックカバーを留めてるネジT40を外します。トランクルームライトの金属製放熱板は、ものすごく熱いのでヤケド注意です。こんなに電力を消費する電球は、早々にLEDに交換した方がいいかも知れません。
プラスチック製のリベット2個所(赤丸印)も抜きます。先に真ん中の芯を引き抜けば、リベットを引き抜けます。
発泡スチロール製のサイドメンバーサポート(緑矢印)は、内装パネルの下辺を持ち上げながら外します。
フックカバーを外したところです。フックそのものは外す必要はありません。
内装パネルは、スピーカーの付いてるクリーム色のリアシェルフホルダーに、フックやツメで引っ掛けられています。
基本的に下に引っ張って外しますが、左右にジワジワ揺らしながら、赤矢印を先に、最後に黄矢印という流れが、あまり部品を傷めずに済むと思います。
右側の内装パネルも同様です。違いは、トランクルームライトの代わりに、シガーライターソケットがあるくらいです。
左右の内装パネルを外すと、丸いゴムのカバーが見えるので外します。
ここまできて、やっとショックアブソーバーの上端とご対面です。アッパーサポートマウントは16mmのフランジ付き六角ナットで留まっており、緩めるときはショックの芯を6mm角のボックスで保持し、供回り防止の必要があります。
本来は16mmのメガネがあればいいですが、16mmはボックスしか持っていません。やむなく、締まってるナットを最初に少し緩めるときと、最後にナットをきつく締めるときだけ、大きめのモンキーを使い、その他は17mmのメガネや単管作業用ラチェットで代用して回しました。
トランクルームの作業は以上で、車体の下の作業に移ります。
ジャッキアップして、ショック下端のフランジ付き六角ナット17mm(青矢印)を外します。(写真はショック交換後のもの)
理論上はこれでショックはフリーになり、あとは、ガス圧で伸びてるショックを縮めれば抜き取れるはずです。タイヤも理論上は外す必要はないと考え、最初は付けたままトライしました。
ところが、車体の下からの体勢では、どれだけ力を入れてもガス圧が強くて全く縮めることができません。
そこで、赤矢印のキャンバーアームのホイール側の21mmボルト・ナット外して、キャンバーアームを少し下げる試みをしてみました。この作業はスプリングの力をジャッキで受けながら慎重に行う必要があります。
しかし、相変わらずショックを外すことができず、ジャッキを緩めてもキャンバーアームは一定位置以下には下がらずで困りました。
ここで自力での交換は諦め、一度お世話になったセイロモータースに頼ることにしました。
しかし、予約が立て込んで、最短でも一月半後の10/22になるとのこと。とりあえず予約を入れ、この日は時間切れ、走行に必要な最小限だけ元に戻して翌日単身先に向かうことにしました。
その後、なぜうまくいかなかったか考えてみると、タイヤを外さなかったためサスペンションやショックのリンクにその分の荷重がかかりショックがフリーになりにくかった、キャンバーアームの一端だけを外し斜めに下げたためショック下端の軸とラバーマウントの穴が斜めに接して摩擦が大きくショックがフリーになりにくかった、などが原因かなと思いつきました。修理予約は大分先でもあり、自力で再トライすることにしました。
改善しようと思ったのは、タイヤを外し余計な荷重を少なくすると同時に側方からのアクセスも確保する、ショック下端ラバーマウントの取り付けボルトE14mm(黄矢印)を外しラバーマウントをフリーにしショックの軸との摩擦をなくす、ウマを一段高くして車体下の作業スペースを拡大する、これでもダメならキャンバーアームのデフ側のリンクも外すなどです。
9/17作業再開です。
ウマを一段高くして、タイヤを外し、ラバーマウントの取り付けボルトを外し、キャンバーアームのホイール側のリンクを外し、ジャッキをゆっくり下げると、あっさり成功です。
ショックはフリーになり、ブレーキディスク側からだとショックを縮める力も入れやすく、ショックを抜き取る空間もできました。最初から面倒がらずにやればよかったことでした。
新旧ショックの比較です。
新しいショックを入れるもの難しくないです。
旧ショック下端のフランジ付き六角ナットは17mmでしたが、MEYLE製ショックに付いてきたフランジ付き六角ナットは15mmでした。緩み止め付きなのと、ラバーマウントを挟むわけなので、そんなに力いっぱい締めなくても大丈夫でしょう。
ラバーマウントの取り付けボルトも、そんなに力を入れて締める必要はないはず。
キャンバーアームのホイール側のボルト・ナットを入れるのに、ジャッキを上下したり、押したり引いたり、こじったり、穴を合わせるのが大変でした。このボルト・ナットは力いっぱい締めておきました。
次は左側です。
右側の成功は、タイヤを外したこと、ラバーマウントをフリーにしたことが大きいと感じました。しかしその一方で、キャンバーアームの組付けに時間がかかったり、さらに左側キャンバーアームにはヘッドライト光軸調節センサーが付いていたりで、何とかキャンバーアームのリンクを外さずに交換したいと思いました。
ショックを縮めることさえできれば交換できるはずなので、キャンバーアームはいじらずに力技で試してみることにしました。
渾身の力を入れつつ、いろんな工具を複数組み合わせてテコのように使いながら、何とか旧ショックを外すことができました。旧ショックの方が、ガス圧が低下しているのか縮めるのは若干楽に感じました。
新しいショックも、足の指がつったり、肘が痛くなったりしつつも、結果的には何とか入れることができました。
ただ、人力だけで行うのは無理があった感は否めず、積極的にはお勧めできない方法かなと思います。パンダジャッキを使うなど、もう少し工夫すべきだったと反省です。
タイヤを付けて試走し、特に不具合もなさそうなので、内装も元に戻し作業終了です。
これで、この冬以降もしばらく安心して走れそうです。
コメント
付加価値税(VAT)の20%は、輸出の場合(イギリスから日本)は課税対象外なので、支払いは不要です。販売元に相談してください。
価格表示のところに “inc VAT” とか “ex VAT”があって、輸出(日本向け)の場合は、”ex VAT”の価格でOKです。
で、日本国内の税関で消費税が課税されます(おおよそ1万円以上で7%)ほど。
それに輸入関税がかかる場合があります。(ゴム部品など)
メール下さってもよいです。
jag-たらん 様
貴重な情報ありがとうございます。
何も知らずに通販サイトの流れに沿って発注してしまいました。
差し引き13%ほど払い過ぎだったということですね。
今後注意したいと思います。