今回で3回目となる外壁塗装です。
1997年築以降、2003年、2011年にDIY塗装しています。
2003年秋~外壁塗装を約1年がかりでやりました
2011年春~2回目の外壁塗装をやりました
前回2011年の塗膜はまだそれほど傷んでおらず、あと2~3年ぐらいは持ちそうでしたが、この4月は転勤がなく当面自宅から通勤できることになったため、このチャンスを逃すといつになるかわからないと思い今年やることにしました。
塗料の組み合わせは毎回同じで、下塗りはニッペ水性シリコン浸透シーラー、上塗りはニッペ水性シリコンセラUVです。
ただ、色は毎回違い、新築時は「ナショナルサイディングFX乱積み調(12mm厚品)」ペールアイボリーの工場塗装のまま、2003年はニッペ水性シリコンセラのNS-213A(ライトグレー系)、2011年は2003年と同じ色を希望しましたがラインアップが変わっておりND-105(ライトグレーとアイボリーの中間)を選択、今回は家族の希望が若干茶系がよいとのことでND-371となりました。
1回目、2回目ともに、上塗りには乾電池で塗料が自動で圧送されるアサヒペンの「オートローラー」を使い、今回もその予定でしたが、何と!販売中止になっており交換用ローラーも入手できず断念。
1回目に「AR-300」を使い、2回目も使おうとしたところ、スポンジっぽいものでできているパッキン類が収縮しペンキ漏れがひどく、「AR-N500」に買い替え、今回もローラーだけか、または本体ごと買い替えを考えていました。
「AR-N500」はローラー周りの構造の改良によりパッキン類が少なく、本体はまだ使えたため、一般のローラーに穴をあけたりして試しましたが、どうしてもペンキがローラー全体に均等に行きわたらず、今回は止む無く全部手塗りとなりました。
単一乾電池4本で家1軒塗れる優れた商品だったのですが、非常に残念です。
東面から作業開始
まだまだ寒いですが4月19日からスタート、水洗いやマスキングを進めていきます。
サイディングは高さ60cmごとに継ぎ目がありますが、写真のように明らかに目立っています。
継ぎ目の部分で塗膜が破れやすく、そこから水が浸透、サイディングが水分を吸収して反ってしまうためです。
前回は、継ぎ目だけ2回多く塗り重ね、継ぎ目部分は計5回上塗りしています。
今回も継ぎ目の開きが多いところだけ1回多く塗りましたが、それでも多分塗膜が早く破れるため、いつかV字カットしてコーキングを塗りたいと思います。
今回も2階部分は長ハシゴで頑張ります。
写真のように梯子は3か所からロープで固定します。
中央はメインのロープで、後ろに倒れないようにラチェット式タイダウンベルトである程度テンションをかけます。
左右は横倒れ防止のため、ハシゴにクリートという金物を付けてロープを絡めて固定しています。
こうしておけば万一どれかのロープにトラブルが生じても、最悪の事態にはならないでしょう。
それぞれのロープは地上の重量物やバルコニーの手すりなどでアンカーを取っておきます。
東面では1か所、水の浸透によるサイディングの膨れが見られました。
上の写真は窓枠の下角にある水切りを外した状態です。
ブヨブヨになっている部分を削り落とし、できるだけ健全な面を出します。
プライマーを塗ってコーキングを盛ります。
プライマーはMP-1000、コーキングはセメダインサイディング材用変成シリコンPOSシールLMを使いました。
窓にマスキングして下準備完了、シーラーを塗ったあと、上塗りを3回塗ります。
春~夏にかけては南東の風が非常に強く、雨も南東の面に多く当たるため塗装が傷みやすいです。
対して秋~冬は北西の風になり、寒くなりつつ塗膜が固くなり、また真冬は雪になるため壁面が濡れることもなく、それほど傷みません。
西面は2回塗り、北面は日射もなく1回塗りで十分です。
コーキングについては、長尺サイディング間は過去に一度打ち替えており、窓枠周りがどうかなと気になったところですが、まだ破断や水が入る状況にはには至っていません。
一旦はこのまま外壁塗装だけでと思いましたが、2回上塗りしたところで気持ちが変わり、前回塗膜のひび割れが目立つ上角だけ上盛りコーキングをしておきました。
上塗り3回でひとまず東面は完了です。
南面の東側
続いて南面を進めていきます。
1階居間の引き違い窓は、コーキングの傷みが特に目立ったため、思い切って打ち替えとしました。
古いコーキングを切り離していきますが、まだ弾力もあり、すぐに打ち替えが必要ではないかなといった感じです。
続いて充填を進めていきます。
このとき、だいぶ前に買った未開封のコーキングがあり、少し出してみると多少硬化しかかっていたものの、まだ柔らかい状態だったので、何かとトラブルがあっても対処が容易な1階部分ならと思い使ってみました。
ところが…、1~2日後に見事に剥がれてしまいました。
プライマーも塗布したので、やっぱりコーキングの付着力が落ちていたんだなと。
ちょっとナメ過ぎでした。反省。
ここにあまり時間をかけていられず、上盛りで対処です。
水が入らなければいいので、これで大丈夫でしょう。
次に2階寝室の窓ですが、左角部分の古いコーキングに切れ目を入れてみると、写真では断面にも裂け目が及んでるように見えますが、水が通るほど劣化しておらず弾力も保っています。
したがって、右角は上盛りで対処しました。
一つの窓の左右で違うやり方になりましたが、今後経過観察していこうと思います。
こんなことをしつつ、南面の東側半分は完了です。
西面の作業
次に、南面の西側半分は長ハシゴを使わないので、飛ばして西面の作業を先に進めます。
ここで、作業効率アップのために、思いついた改善を2点やってみました。
一つ目は西面に付いている常設のハシゴに登るための小ステップです。
これが無くても登ることはできますが、常設のハシゴは防犯上、最下段に手が届くだけで、足を壁に突っ張りながら手を2段目、3段目と進めてやっと足を1段目にかけることができます。
したがって、なかなか辛いものがありますが、たったこんな小ステップを置くだけで、取っ付きがかなり楽になります。
二つ目は屋根の4辺の縁中央に、写真のようなアイプレートを取り付け、作業用の長ハシゴを固定するロープを結べるようにしました。
部品やビスはステンレス製で錆びませんが、防水のためコーキングも塗っておきます。
φ6mm×L50mmのタッピングビス2本で取り付けましたが、グラつきもなく結構な強度です。
実際にロープをかけ、いろんな方向から体重をかけて水平に引っ張っても大丈夫、上に引っ張ってもビクともしません。
これなら長ハシゴを固定するぐらいなら安心して使えます。
これまでは、地上で重量物を移動してロープを結んでいましたが、これで激的に作業が楽になりました。
1回目の外壁塗装から取り付けるべきものでした。
西面もどんどん作業を進めていきます。
西面の窓枠のコーキングはそれほど傷んでおらず、角付近のみ上盛りコーキングで対処しました。
窓枠のコーキングを上盛りすると、最初に付いていたプラスチック製の水切りは、盛ったコーキングと干渉して付けられなくなります。
そのため、別途シリコンコーキングで写真のような手盛りの水切りを細工します。
これで窓枠の両縁を流れてきた雨水を、壁面から遠ざけて垂れ流すことにより、窓枠の下が雨垂れの跡で黒く汚れることを防ぎます。
プラスチック製の換気ファンのフードが脆くなってボロボロでしたが、南面の窓枠で失敗した例の固まりかかった古いコーキングで一時的に対処しました。
こういうところにこそ使うべきでした。
この換気ファンはコーキングの下手くそさを見ても、いつだったか自分で交換したものです。
やっぱりプラスチック製は10年ほどで劣化してくるので、今度は金属製に更新したいなと思います。
こんな感じで作業を進め西面も終了、長ハシゴを使う作業は終わったので一旦片づけます。
南面の西側
続いて南面の西側の作業を始めます。
ここはバルコニーや玄関ポーチ、自作のカーポートもどきなどで複雑です。
まずは面倒なカーポートもどきの上に足場をかけます。
前回はこのように、2×4材とコンパネで台を作り、その上に脚立を乗せて作業しました。
今回は手持ちの単管やクランプがあったので、単管ジョイント4個、自在クランプ1個買い足し、足場を作ってみました。
近くで見るとこんな感じです。
適当に作ったので、よく見ると向かって左側の足が垂直でないのが目立ちます。
乗っかって故意に揺らすと多少グラつきますが、ペンキ塗り程度の軽作業なら問題ないレベルです。
屋根の折版に直接単管を立てたくないので、これも手持ちの木材で即席の単管受けを作りました。
足場板も手持ちの材料でこんな風にしました。
見えにくいですが、ちゃんと針金で固定しています。
一見、不安を感じる作りですが、前回の2×4材+コンパネの台に脚立を立てるよりはずっと安定感があります。
ここのコーキングは前回、角部分だけを打ち替え済みで、あまり傷んでいませんでしたが、なかなか手軽にメンテできる場所ではないので上盛りしておきます。
同時並行で右手に見えるバルコニー周りも作業を進めていきます。
(2020/10/23追記)
カーポートもどきの上も終わり、続いてバルコニー内側に移ります。
バルコニーの床面を剥がして、床面より下に隠れているサイディングも塗っていきます。
写真の赤丸部分は、以前2006年秋~外壁以外のコーキング作業で報告した、サイディングが水を吸ってボロボロになって、応急処置をしたところです。
その時の対策がまだ効いており、今のところ傷みは進行していないようです。
続いて、1階部分も進めていきます。
今回の塗装を機に、玄関前の外灯を新調しました。
近くで見るとこんな感じです。
「世界の建材ドットコム」で、通常販売価格税込2,000円が今回は900円、送料1,000円で買ったものです。
小ぶりですが、見た目悪くありません。
これまでの外灯が、裸電球に焼酎のペットボトルをカットして、被せていただけだったこともありますが。
玄関ポーチ内側やカーポートもどきの下も塗り終え、南面の西側は完成、残るは北面のみとなりました。
【北面の作業】
北面は日射がなく、あまり傷んでいません。
ペンキの残量を見ながら、軽く上塗り2回で仕上げとします。
2階部分を水洗いして、マスキングし、シーラーを塗りました。
上塗り2回で2階部分は完成です。
ちなみに↑の写真は作業中に持っているセットです。
ペンキの入ったバケット、ローラー、刷毛、霧吹きです。
作業中は、風や日射の強さで程度が違いますが、どうしても少しづつペンキの水分が飛び、塗りにくくなってくるので、霧吹きで水分調整しながら進めています。
ニッペ水性シリコンセラUVの標準の希釈率は5~10%となっており、最初に一斗缶を開けたとき、だいたい7~8%の水道水を入れて撹拌しています。
一斗缶のままでは作業しにくいので、一斗缶の上面は缶切りで全周を切り抜き、全面オープンにします。
そして希望の希釈率の水を入れて、水や底にたまっている塗料の成分が均一になるまで、棒で缶の底からよくかき混ぜます。
私は5分くらい念入りにやっています。
そして、4リットルの空きペットボトルに移します。4本でちょうど入りきります。
こうすれば、バケットにペンキを入れるときも、保管するときも、簡単で扱いやすく個人のDIYに向いています。
続いて、1階部分も水洗いして、マスキングし、シーラーを塗りました。
上塗り2回も終え、これで外壁はすべて完成となりました。
ペンキは4缶購入でほぼ使い切り、シーラーは1缶購入で4リットルほど余っています。
全てYahoo!ショッピングからの購入で、ポイント付与分を引くと、ペンキが約1万円、シーラーが約9千円だったので、他に刷毛やマスキングを買っても、全部で5万円ほどです。
これで10年ほど持つかと思います。
10年後、自分は65歳、次回はDIYでは無理かも知れません。
では、続いて屋根の塗装を開始します。
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