車を買い替えてから1年経過したのでオイル交換しました。
オイル交換作業とオイルパンなどからのオイル滲みの状況を示します。
車は 2010年 BMW X1 xDrive25i ABA-VL25 E84 です。
9年落ちの車だったので、買ったときに一度アンダーカバーを外し、オイルパンなどからの滲みの程度を確認しました。
オイル「漏れ」まではいかない状態だったので、そのときはチラッと見ただけで放置。
それから1年間、地面までオイルが滴ったことはありませんが、今後も着実に悪化していくと思われます。
このことから、今回はオイル漏れ止め「リスローンリアメインシールリペア」を投入しました。
オイルは、説明書によると純正、または1リットル以内に限り ACEA A3 を入れろとなっています。
しかし、今回は「モリグリーンセレクション 5W30」を選択、ACEA 規格は取得してないと思われますが、一応、化学合成油と書いてあります。
VHVI GroupⅢ と表示され、調べると、鉱物油でありながら化学合成油に相当する性能の全合成油とのことです。
ガソリンの自然吸気、しかも頻繁に高回転で走るわけでないので、もっと安い鉱物油でも十分だと思いましたが、ちょっと大切にしようと思ってグレードアップしました。
1年毎に交換する予定でもあり、まあ自己責任で、壊れることはないでしょう。
もう少し走行距離が延びる環境になったら、更なるグレードアップを検討するということで。
こちら寒い地方なので番手は30としましたが、もしこれまでのが40だった場合、オイル漏れが悪化するかも知れませんが、リスローンに期待します。
エレメントは買った時の整備記録に交換したとあり、その後2,000kmしか走ってないので今回は交換しません。
この車はオイルレベルゲージがなく、オイルレベルセンサーの情報を車内から確認するタイプなので、非常に面倒ですが下抜きしかできません。
上抜き大好き派にとってはこれが難点ですが、年に1回なので頑張ろうと思います。
レンガや縁石を並べ、最終的に高さ15cmのブロックに乗り上げます。
これでもともとの地上高15cmぐらいと合わせて、約30cmの高さが確保でき車の下に潜り込めます。
ただ、この車の諸元を検索すると185mmとか195mmとか出てきますが、なぜなのかどう測っても15cmぐらいしかありません。
Pに入れサイドも引きますが、念のためレンガでタイヤ止めもしておきます。
アンダーカバーを外します。
エンジンブロックにかかるアンダーカバーは①~③の3分割になっています。
①と③はプラスチック製、②は鉄のホーロー引きです。
今回のオイル交換に向け、1か月ほど前にオイルパンからの滲みの程度を再確認、現時点でオイルパンのパッキン交換までは必要ないと思い、アンダーカバーを外してオイル汚れを清掃しておきました。
1か月の間でオイルが滴った量を確認するのが目的です。
清掃前は、①にはオイルが垂れておらず、②と③にはオイルが付着していました。
結果、この1か月間に3滴、アンダーカバーに滴っていました。
場所は③のアンダーカバーの赤丸部分です。
単にオイルを交換するだけならアンダーカバーを外さなくても、③のアンダーカバーのオイルドレンの位置に回転式の「窓」が付いています。
ただ、窓が小さいので、アンダーカバーにオイルを付着させずに抜く自信がないのと、オイルの滴り状況の確認もあるので、毎回外すことになりそうです。
では、オイルパン周りのオイル滲み状況を前側から順に確認していきます。
↑の写真はエンジンブロックの最も前側、黄矢印はファンベルトで、エンジンブロックとのクリアランスは3~5mm程度と非常に近いです。
赤矢印に、フロントメンバーやスタビライザーの隙間から、オイルパンの一部がやっと見えています。
滲んだオイルの汚れをブレーキクリーナーできれいにしたいところですが、ファンベルトに飛び散りそうで何もしていません。
エンジンブロックの上の方にもオイル滲みがありますが、同様にファンベルトが近過ぎて清掃できていません。
次に少し後ろ側の部分で、赤矢印にオイルパンのパッキンが見えています。
ここは、1か月前にブレーキクリーナーを吹きかけ、きれいにしたところです。
1か月経っても目立った滲みはありません。
続いてエンジンブロックの中央部分です。
赤矢印がパッキン、1か月の間に少し滲んで油っぽくなっています。
また黄矢印のボルトにはオイルが少し溜まっています。
これもエンジンブロック中央部分ですが、ドライブシャフトが通っている部分です。
つまり、この車はフロントのドライブシャフトがオイルパンの中を通っています。
この部分も1か月の間に着実に滲んでいることがわかります。
そして、最も後ろ側、ミッションとの接続部分です。
この1か月に赤矢印から3滴ほどアンダーカバーに滴っています。
黄矢印はドレンプラグです。
少し緩めたのでオイルが出てきただけで、漏れていたわけではありません。
1か月に3滴漏れた部分のアップです。
ドレンボルトを抜いて、古いエンジンオイルを抜いていきます。
全量で6.5リットル、今回はエレメントを交換しないので、6リットル程抜けると予想しています。
ただ、オイルを受ける容器が6リットル入らないので、途中で一度ボルトを入れて中断、一旦容器のオイルを空きビンに移さなくてはなりません。
これがなかなか面倒な作業です。
この車ではありませんが、以前にドレンボルトをオイル受けに落としてしまい、片手でドレンを押さえ、片手でオイルの中を手探りで探し当てるのに大変な思いをしたことがあります。
そうならないよう、指先に神経を集中し、慎重に作業を進めます。
オイルが抜け終わったらドレンボルトを締めますが、ボルトもオイルパンもアルミなので、あまり力任せにやらないように気を付けます。
クックッと締めていくとどこまでも締まっていくのでやりにくいです。
今回はドレンボルトを再使用しましたが、次回は交換しようと思います。
こちらが抜けたオイルです。
真っ黒に見えますが、まだ少し透明感が残っています。
でも、あれ?、なんか多い気がします。
ビンの首元までで4リットル、もともとポータブル発電機の廃油0.2リットルが入っていましたが、抜けた量は6リットルよりは多く見えます。
買ったオイルは3リットル2缶、リスローンが0.5リットルです。
入れ過ぎを避けて、少なめに入れたいので、写真右側の小さいペットボトルに新しいオイル0.5リットルを取り分けておき、全部で6リットル注入して様子を見ます。
オイルが3滴垂れていた部分には、ペーパーウエスを当てておき、今後12か月間の36滴を受け止められるようにしました。
作業を終了し、エンジンオイルレベルを確認したところ、なぜかMAXになっています。
抜いた量よりは少なめに入れた気持ちですが、まあいいでしょう。
今後は、オイル漏れが止まることを願いながら、リスローンの効き目を観察していきます。
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