初年度登録が平成10年4月のエスティマルシーダ、2,200ccDT、型式KD-CXR20Gです。
今年の3月頃からエンジン始動時の異音が徐々にひどくなってきて、最近では人が近くにいるときにセルを回すとガン見されるようにまでなってきて、ついに交換を決意しました。
助手席下の蓋を空けたところです。
黄色いエンジンオイルゲージの取っ手が見えており、上の写真ではその下にあるのがセルモーターです。
近くで見るとこのようなものです。
何やら白いバーコート入りのシールが貼ってあります。
最初は、始動時に出っ張ったピニオンギアが引っ込むのが遅れて引きずり時間が長くなったか、ワンウェイクラッチから異音が出ているのかとも思いましたが、モーターが回り始めた直後から、エンジンが始動する前でも異音が出ていることから、モーターそのものが悪いんだと想像しました。
車体自体の残耐用年数からして当然リビルト品の交換を考えますが、何しろ手や工具が入りにくい場所なので、まずは外せることを確認してから品物を注文することにしました。
ジャッキアップして、フロントの丈夫なところにウマを当てて、ジャッキは邪魔になるので外します。
下から見たところです。
エクイップメントシャフト(ミッションから前方へエンジンの動力を伝達するためのもの)を外さないとセルモーターは外せません。
後方からセルモーターを固定しているネジを見ますが、いろんなものが邪魔で撮影することさえもままなりません。
エクイップメントシャフトを外しました。
何とか下からアクセスできそうです。
セルモーターに電源を供給する太いケーブルを外します。
このとき、バッテリーのマイナスも外しておきます。ここにはプラスの電源が来ているので工具が車体に触れるとショートします。
赤マルの3本のネジを緩めればセルモーターが外せます。
ところが、熱やサビの固着、工具に力を入れにくい位置関係でもあり、インパクトレンチでやっと回せました。
取付部の穴からフライホイールを見たところです。
外したセルモーターです。結構な重さです。
平成26年に中古で買った時点では、セルモーターは新しく(リビルト品だとは思いましたが)、交換したばかりたと感じたことを覚えています。
品番は、28100-64160 です。
これを元にリビルト品を注文します。
フライホイールと噛み合うピニオンギア部分です。
そんなに汚れている訳でもなく、ギアの引っ込みもスムーズですが、ワンウェイクラッチは少し重く感じました。
モーターに電源を供給する接点もきれいです。
ここまでで交換できることは確認できたので、部品が来るまでの間一旦元に戻し、到着を待ちます。
さて、一週間後リビルト品が届きました。
でも、微妙に形が違います。
どちらも中古品ですが、届いたリビルト品の方が若干コンパクトです。
きれいな方が新しく届いた方です。
全長も短くなっています。
セルモーター単体で回してみて、音を比較してみます。
組付けていた時には始動時に際立った異音がしていましたが、単体ではそんな音はしませんでした。きっとトルクがかかる状態だと音が大きくなるのかと思います。
でも、新しく届いた方と比較すると、ノイズの大きさは圧倒的に故障したモーターでした。
新しいセルモーターを取り付けます。
ピッカピカです。
始動も軽やか、もう人前でも安心してエンジンを始動できます。
リビルト品は「要コア返却」なので、古い方のモーターは送り返し、交換は無事完了となりました。
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