ブレーキ固着から発生していた振動を、エンジンやミッションのマウントではないかと勘違いして買ってしまったエンジンマウントとミッションマウント、せっかくなので交換してみます。
車は 2010年 BMW X1 xDrive25i ABA-VL25 E84 です。
ミッションマウント
硬質ゴム製のマウントが、ミッションに固着して外せませんでした。
かなり頑張りましたが、なかなか工具を入れるスペースもなく断念。
直径10cmぐらいの丸い形のゴムです。
これはいつか外注することにします。
エンジンマウント
まずはエンジンカバーを外し、ジャッキアップしてウマに乗せておきます。
次に、エンジンマウントの上の方にある、エンジンを止めているナットを外します。
かなり奥の方にあり手が届かないので、ありったけのエクステンションをつなぎ合わせて頑張ります。
ボックスにはガムテープを貼って、外したナットが落ちないようにしておきます。
力を加えにくい場所なので、予め1週間ほど前に燃料チューブのようなものでCRCを数滴垂らして浸透させています。
運転席側の上から見た位置です。ステアリングの軸の下にあり、直線的なアクセスはできないため、エクステンションにはフレキシブルジョイントを入れます。
こちらは助手席側を上から見たところです。こちらもかなりアクセスしにくい場所にあります。見るだけでもやっとです。
エンジンブロックにエンジンを吊るボルトを入れます。
これはかなり特殊なネジピッチで、その辺のホームセンターにはなく、結局AliExpressで発見したものです。
吊ると言っても1cmぐらい上げる感じです。落ちないようにすると言う方が正しいかも知れません。
車の下から、メンバー、エンジンマウント、エンジンの順に乗っており、エンジンマウントを交換するには、エンジンを吊っておき、メンバーを少し下げないと脱着できません。
適当な長いボルトをL字型に曲げます。
エンジンの上に角材を組むので、角材が当たる部分に干渉と高さ調整兼ねて防振ゴムを置きました。
こちらは助手席側です。
エンジンの上に角材を組み上げます。
エンジンサポートなるものも市販され、それほど高価ではありませんが、1回限りなので角材としました。
エンジンの重さはだいたい150km程度と何かに書かれていたので参考にします。
2×4材2本メインで荷重を受けます。
先ほどL字型に曲げたロングボルトを吊り金具の丸環に引っ掛け、上でナットを徐々に締めてエンジンを少し持ち上げます。
先ほどエクステンションを駆使して外したエンジンマウントのボルトのネジを見ると、どのくらい浮かせたのかがわかります。
よく見えませんが、横から見た感じです。
下で作業中にエンジンが落ちると死ぬので慎重に進めます。
次に車の下に潜り、エンジンマウントを下から留めているボルト2本を抜きます。
メンバーを止めている18mmのボルト6本を抜きます。
かなり強く締まっているはずと思い、インパクトレンチも使う覚悟で作業しましたが、何とか手の力だけで緩みました。
メンバーがずどんと落ちてくるのではないかと思って恐る恐る作業しましたが、いきなり落ちてくることはなく、少し揺らしながら下に引くと徐々に下がってくる感じでした。
ただ、下げ過ぎてしまって上げるのが大変でしたが。
運転席側のマウントです。
助手席側のマウントです。助手席側はかなり外しにくく、入れるのも大変でした。そのせいでメンバーを多めに下げてしまいました。
運転席側の新旧です。
特に高さが低くなってるような感じはありません。
助手席側も同様です。
交換後もエンジンの振動などにも変化なしです。
ただ、ネットで見る限りでは、古いBMWはエンジンマウントのヘタリで振動などが大きくなり、交換する人も少なくないようです。
大変危険な作業なので自己責任でお願いします。
コメント