さて、我が家の車ですが、これまでのTCR-20G（平成９年２４万走行３ナンバー登録ガソリン）から、ガソリン高騰や節税対策のため、CXR-20G（平成８年１９万走行４ナンバー登録ディーゼル）に乗り換え、一層の経費節減を図りました。
この車、「２年前にＡＴＦ交換」の整備記録を確認してから買いましたが…、整備記録を受け取ってよく見ると４㍑とあります。
この車のＡＴＦは全量で１６㍑ぐらいのはずなので、単にドレンから抜けるだけの分を１回交換したに過ぎないということでした。
ということは、全量のうち７５％は古いオイルのままだということです。シフトフィールはかなり悪くシフトショックも気になります。
この車種は、ドレンからオイルを抜くことができる量は限定的で、全部交換となると、ミッションを回しながら新しいオイルを吸い込ませ、ダダ漏れをしばらく続けなければ全部入れ替えることができません。
かなり大がかりな設備が必要で、素人にはできない整備です。
ドレンはミッションにしかありませんが、トルクコンバーター部分にも付いていれば、一度にもっと大量に抜くことができるのですが…。
何と非効率的な作りになっているのでしょう。
ただ、１／４づつであっても何度か交換していけば、どんどん古いオイルは薄まっていくはずです。
２０㍑のオイルを購入し５回交換するとします。
一度の交換で、古いオイルが７５％残ると考えると、０．７５の５乗が０．２４なので、古いオイルが１／４残り、残り３／４ぐらいを新しいオイルで置き換えられそうです。
面倒そうですがやってみようと思って、早速ＡＴＦを注文しました。
アイシン、オートマティックトランスミッションフルード、品番：ATF4020です。
２０㍑送料込み6,800円で購入できました。
交換方法は、ドレンから抜けるだけ抜いて、その分入れることを繰り返すしかありません。
汚れたオイルを少しずつしか抜くことができず、きれいなオイルで薄まるのみで効率は悪いですが…。
ドレンから抜いたオイルはかなり汚くなっています。
ペットボトルに入れるときに使ったジョウゴにも何かの破片が付着しています。
新品のオイルと並べると、汚れ具合がよくわかります。
これくらいの走行距離が伸びていると、どこへ持って行ってもATFは交換してくれません。
なぜかというと、オイル交換による流動および剥離により蓄積された汚れが舞い上がり、動かなくなることもあるからとのことです。
そうなっては困るので、一応オイルパンもはずして、中身を確認することにしました。
事前にパッキンを手配しました。
最初ははストレーナーも交換しようと思いましたが、ディーラーに行くと目の粗い金網状のものなので交換の必要はないと言われました。
実際にオイルパンを外してみると、そんなにドロドロしたものはたまっていませんが、磁石には金属の粉が結構付いています。
もともと付いていた磁石の他に、１００均で買った磁石を内部と干渉しないような場所にくっつけて、金属粉除去効果のアップを狙いました。
ＡＴ内部の様子です。
ストレーナーには、心配していたゴミが詰まっている様子は特に見られません。
しかし、ミッションの外側になりますが、指さしのところにひどく錆びていて、できれば発見したくなかった状態のパイプが写っています。
反対側のパイプも同じぐらいの状態です。
これはＡＴＦクーラーへの出入りパイプで、ＩＮとＯＵＴの２本あります。
以前、ガソリン車TCR-20Gでもやはりこの部分がひどく錆びて、穴があいてＡＴＦが少しずつ漏れたことがありました。
そのときの修理費は２６千円もかかりました。
調べてみると部品代だけなら6千円程度なので、早速手配して自分で取り替えることにしました。
今後もＡＴＦを４～５回抜くので、そのときに交換することとします。
まず錆びているパイプを外そうとしましたが、特に長い方は見た目のとおりネジの部分がひどく錆びており、どうしても緩めることができませんでした。
そうこうしているうちに、パイプの肉厚が薄くなっていたため、パイプ部分からねじ切れてしまいました。まあ、捨てるんだからどうなっても構いませんが。
新しいパイプを取り付け後の状態です。オイル漏れも無いようです。
これでしばらくもってくれることでしょう。
車体そのものの寿命からして、あと５年もてば十分です。
それにしても古い車は、いろいろとメンテの必要があるのと、部品のサビがひどいので外すのがいちいち大変です。
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