コーキングは、通常、サイディングどうしの目地の充填、あるいはサイディングと窓枠の目地の充填に使います。
2006年秋~外壁のコーキング打ち替えでもサイディングの目地の充填作業を報告しています。
今回は目地以外にコーキングした事例を紹介します。
バルコニーの外壁を補修
もともとコーキングを使っていた場所ではありませんが、ある日ふと気がつくと、バルコニーの床面付近の外壁表面が完全に浮いたようになっていました。
バルコニーの床材を外し、外壁の傷んだ部分をどんどん剥がすと、あらあら、こんなになってます。
かなり内部まで傷みが進行している状態です。こちらはこのまま放っておくわけにはいきません。
健全な外壁が出るまで削り取り、プライマーを塗った後、凹んでいる部分にはバックアップ材を入れて、表面にべったりとコーキング材を厚塗りしたうえ、ペンキを塗って完了としました。
雪が融ける際の水分が長期間外壁材と接するうちに、染み込んでいったのだと思います。今後も注視していく必要がありそうです。
トラックの積み荷が崩れて家に激突
そして、2005年秋~ブロック塀の設置でも軽く触れましたが、隣接する家の外壁塗装が行われた後、トラックにその足場を解体した資材を積み上げたところ、荷崩れを起こして多量の単管・足場材がうちの未完成のブロック塀や外壁に激突したのです。
テープを張っているところが被害箇所です。
窓枠は壊れましたが、幸いガラスは割れずに済んでいます。
しかし、外壁には2箇所穴が開いてしまいました。
その他にも穴が開くほどではないものの、多数損傷を受けています。
外壁材の修理方法については、穴が空いた外壁1枚をそっくり取り替えるしかないということです。長尺2.7m幅になります。
しかも、建ててから9年が経過しており、同じ外壁材が入手可能か不明で、もし在庫がなければ違う模様の壁になってしまうとのことです。
窓枠も同じものがなければ類似品になるとのこと。まあ、窓枠は隣の窓枠とくっ着いているわけではないので、類似品でも目立つことはないと思いますが。
そして最も困るのは室内の壁紙、クロス材です。
窓枠を交換すると、どうしても室内のクロス材も交換になるとのことです。
ただ、損害賠償担当の保険屋さんと話したところ、補償できるのは部屋の壁の1面だけだというのです。
築9年になるので、白っぽかったクロスも、特に部屋の角部分を中心に黒ずみが目立ってきています。
1面だけ張り替えても…、違和感あるだろうし…、違う色にするのも変だろうし…。
コーキングで応急処置
悩んだ結果、今回は応急処置で乗り切り、外壁、窓枠、クロスはリニューアルするタイミングで更新していくこととしました。
窓枠については、割れた部分にコーキングして、応急処置完了としました。
穴の開いた外壁は、周辺のぼろぼろになった部分をカッターで切り取り、プライマーを塗って奥にバックアップ材を入れて、コーキングを盛り、ペンキを塗って応急処置完了です。
じっくり観察しないとわからないレベルになったと思います。
コーキングは応急処置に持って来いの技術ですね。
この状態で次の大幅リフォームのタイミングを待つこととしました。
コメント