中古で買ったときから、ほんの小さな点のキズが付いていましたが、特に支障にもならない場所だったので長らく放置していました。
ところが冬のある朝、そこから長さ20cmぐらいのヒビが発生!
車のフロントガラスが大変なことに!
出勤する間、見る見るうちにヒビがガラスの幅いっぱいに広がり、写真のような状態になりました。
う~ん、困った。これはどうみても交換しかありませんね。
しかもこの車、ガラスがひときわ大きいのです。
いろいろ調べましたが、新品ガラスに交換すると13万円とか、ディーラーだと17万円とかかかると言うのです。
何かいい方法はないものかと、一応車両保険にも入っていたので保険屋に相談したところ、走行中に対向車から氷が跳ねて当たったとかなら、免責5万円と今後の保険料のアップで修理できないこともないとか…。
ん~、それにしても高い…。
自分で修理はできないのか?
フロントガラス交換がどのくらい難しいのか、プロじゃないとできないのか、ググってみたところ、自分で交換している人は少ないながらも存在しています。
交換方法は、大掛かりで面倒そうですが、基本的に繊細なものは求められず、力仕事のようです。
では、ガラスは入手できるのか。
オークションをチェックしてみると、たくさん出ています。
え~こんなものも出品されてるのか~、しかも安い!
うちの車に合うガラスも出品されています。
しかも、車屋で聞いたガラスの値段の約1/10、1万円位です。送料も3千円程度。
初めて知りましたが、車のガラスは透明ではなく、内装の色に合わせて薄く色が入っており、グリーン系、ブルー系、ブラウン系などいろんなバリエーションがあるようです。
今回割れたガラスはグリーン系でしたが、ぴったりの色が出品されておらず、何日か待ちましたが、ブルー系が出品されたところで落札です。
微妙な色なんてどうでもよろしいかと(笑)。
さらにオークションでは、ご丁寧にガラスと車体を接合するコーキング材やダムゴム、プライマーまで、必要品一式入手できます。
一式購入して、雪が融けて暖かくなるのを待ちます。
ガラスは無事届いたものの、重い…。
1~2カ月保管することになるので、邪魔にならない場所に移動しようと、持ち上げて階段を上って2階に行くだけで、ゼーゼー汗だくです(笑)。
ちなみにダムゴムとは、ガラスと車体の間に一定のクリアランスを保つスペーサーの役割を持ち、コーキング材が一定の厚みになるようにするものです。
要するに、車体からガラスをちょっと浮かせて、その間に防水目的のコーキングが十分に行きわたるようにするもので、ひも状のスポンジとも言えばわかりやすいでしょうか。
丸1日かかり交換完了
交換作業はある程度の力が要るのと、自分以外に1人の協力者が必要ですが、やることは簡単です。
先に、ガラスの周囲についている金属のモール類などを外しておきます。
ただはまっているだけなので割と外れやすいかと思います。ただし、再利用するのでできるだけ傷めないように取っておきます。
次に、ガラスの周囲のどこかで、ガラスと車体の間のコーキングにワイヤーを貫通させます。カドの部分がやりやすいかと思います。
そのワイヤーを、車内と車外で引っ張り合いながら、外周一周を回してコーキングを切っていきます。これでガラスと車体が分離します。
ガラスと車体はコーキングでくっ付いているだけです。
次に、車体にこびり付いている古いダムゴムとコーキングを取り除きます。完全に取るのは無理でしょうかね。除去にはスクレーパーという金属のヘラが必要でしょう。
だいたい取れたら、ダムゴムをもともとの位置に合わせて一周貼り付け、コーキングを塗る場所にプライマーを塗布、すぐに乾くのでコーキングを盛り付けていきます。
同時にガラス側にもプライマーを塗布しておきます。
私の場合、問題は次でした。
ガラスを持ち上げることはできても、車体の所定の位置に乗せることができません。
本当は握りの付いた吸盤のようなものがあれば便利ですが、1回だけのために買えませんね。
先ほどのワイヤー作業に続き、妻にヘルプです。
二人がかりで何とかガラスを載せられました。
ここからコーキングが硬化するまでの1~2日は、ドアをバタンと閉めてはいけません。
空気圧でガラスが浮いてしまいます。極力ゆっくり押して、カチッと閉めます。
翌日になってホースで強く水をかけても車内には漏れてきませんので成功したようです。
かかった費用は、中古ガラスとコーキング材などで約1.8万円。
晴れの日を選び、丸1日はかかります。
この頃は、ブログやホームページにアップしようなどとは微塵も考えていなかったので、残念ながら作業中の写真は撮っていませんでした。
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